ウルトラハンドは、1966年に任天堂が発売したおもちゃ。
概要[]
伸び縮みするマジックハンド式のおもちゃ。2本のレバーでアームを伸ばし、手元のギアで口を閉じたままにしながらレバーでアームを縮ませることで遠くのものをつかんで持ってこられるという遊びができる。簡易的なマニピュレーターともいえる。赤、青、黄色の3色のボールとそれを乗せる台座も付属している。
単純な構造ながら大人気を博し、当時10万台売れればヒットといえるおもちゃ業界で140万台という大ヒットを記録した。この成功から花札やトランプの製造会社であった任天堂がおもちゃ会社として発展していくこととなる。
開発経緯[]
当時任天堂の工場で機械の点検を任されていた横井軍平が、時間を余して廃材でおもちゃを作って遊んでいたところを社長の山内溥に発見され、叱られるかと思えば「それをゲームにして商品化しろ」と命じられたという逸話が残る。のちにゲーム&ウオッチや『ドンキーコング』を手掛ける横井軍平の躍進はこの出来事が原点であり、任天堂の歴史における非常に重要な製品といえる。
関連作品[]
ウルトラシリーズ[]
- ウルトラマシン
- 本作に次ぐ、横井軍平のおもちゃ「ウルトラシリーズ」の第二作目。簡易的なピッチングマシン。
- ウルトラスコープ
- 電動アームと鏡を利用して、高い壁の向こう側を除くことができるおもちゃ。
そのものが登場した作品[]
- メイド インワリオ
- プチゲーム「ウルトラマシン」を収録。ウルトラマシンが移動しているのでタイミングよくボタンを押してアームの延ばした先で指定のボールが取れればクリア。
- さわるメイド イン ワリオ
- プチゲーム「ウルトラハンド」が収録。
- Wiiでウルトラハンド
- クラブニンテンドー景品タイトル。Wiiリモコンとヌンチャクでアームを操作する。
- ゼルダの伝説 ムジュラの仮面3D
- クロックタウン東のバクダン屋の、カウンター向こうの壁にかかっている。
- Nintendo Labo Toy-Con 01: Variety Kit
- 「わかる」で見られるJoy-Conの説明の一つ「実験! 赤外線の反射」で、ツクルト室長がテレビのダイヤルを回すために棒と輪ゴムで作った装置がこれに酷似している。これに対し、「そんなの売ってなかった?」と答えると、室長が何か作ろうとすると「そんなの買えばいい」と水を差してくる「コータ・ラ・エーヤン」の話を始め、ウルトラハンドで室長の装置をどかしてしまうイメージ映像が入る。
- メイド イン ワリオ ゴージャス
- ボスゲーム「ウルトラハンド」が収録。登場キャラクターなどはパッケージイラストに準じている。
- スプラトゥーン3
- ザッカ屋「竜宮城」で店主代理をしているパル子が、ウルトラハンドで遊んでいることがある。
類似品が登場したゲーム作品[]
- マリオカート アーケードグランプリ、マリオカート アーケードグランプリ2
- ワリオ専用アイテムの「ビヨヨーンパンチ」が、ウルトラハンドの形状をしている。
- マリオカート8 / マリオカート8 デラックス
- コース「GBA マリオサーキット」で、空中のヘアピンカーブを支える土台として似たものが登場。
- マリオテニスGC / Wiiであそぶ マリオテニスGC
- ワリオが使用する防御系スペシャルショット「ウルトラハンドレシーブ」で、先にラケットを持つ手が取りつけられたウルトラハンドを使用する。
- マリオパーティ5
- スーパーデュエルモードのマッシーンのパーツ「クッパパンチ」が、ウルトラハンドのような形状をしている。
- 怪盗ワリオ・ザ・セブン
- ドクターワリオが使用するパンチンググローブが、ウルトラハンドの形状をしている。
- 大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U
- ファイターのクッパJr.のつかみ攻撃で、ウルトラハンドのようなアームをクッパJr.クラウンから伸ばす。
- 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL
- 上に同じ。
その他メディア[]
- 2020・2021年度 任天堂 会社案内
- マリオがウルトラハンドで「何か」をしている。
- メルセデスベンツ GLAクラス
- 『マリオカート8』を題材にしたバージョンのコラボCMで、コース「GBA マリオサーキット」の背景のものとして登場。実写映像でも再現されている。
脚注[]
関連記事[]
- 横井軍平
- ウルトラハンド (ティアーズ オブ ザ キングダム)