ゲームボーイとは、1989年に発売された、任天堂製造の携帯用ゲーム機である。これは任天堂初の8ビット携帯用ゲーム機であり、カートリッジを変えることでいくつもの異なったゲームをプレイすることが可能である。ボタン配置はファミコンコントローラーのそれを基にしている。動作には4本の単三電池が必要だがACアダプタを使えば壁のソケットにつないで使用可能。ロムカートリッジを使うゲームは数多く存在したがゲームボーイはその中でももっとも人気の高いゲーム機のひとつであった。
手際の良いマーケティングとブランドの信頼によりゲームボーイは、技術面ではゲームギアやAtari Lynxのような他社の携帯機より優れていたわけでなかったが、当時もっとも成功した携帯用ゲーム機へと上り詰めた。横井軍平はデザインの哲学を「枯れた技術の水平思考」と呼んだ。つまりゲームボーイに使われている技術は安上がりで古いが考え抜かれているということである。水平思考とは既存の技術を用いて今までなかったような使い道を考えていくことを示している。
ゲームボーイは安価で電池も長持ちし、膨大なゲームタイトル数で売り上げを伸ばした。『テトリス』、『スーパーマリオランド』、『星のカービィ』、『ポケットモンスター』などのゲームソフトのヒットによりゲームボーイは長い期間に渡って人気を保ちいくつものバリエーションを加えて再発売された。その中でももっとも顕著なのが4階調の白黒だったゲームボーイに対してカラーグラフィックが追加されたゲームボーイカラーである。
ゲームボーイは、それ以前にゲーム&ウォッチやメトロイドを生み出し宮本茂の『ドンキーコング』制作を手伝った横井軍平の発案により任天堂開発第一部が開発した。本ゲーム機は彼のもっともヒットした作品となり全世界で1億1,869万台(すべてのバリエーションを含む)を売り上げた。これによりゲーム&ウォッチシリーズの後継機と見なされるようになった。
ゲームソフト[]
ベストセラートップ10[]
- ポケットモンスター 赤・緑
- ポケットモンスター 金・銀
- テトリス
- スーパーマリオランド
- ポケットモンスター ピカチュウ
- スーパーマリオランド2 6つの金貨
- ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド
- 遊☆戯☆王デュエルモンスターズ4 最強決闘者戦記
- ドクターマリオ
- ポケットモンスター クリスタル
その後[]
ゲームボーイの大ヒットは任天堂の大きな遺産となりその後15年間同系列のゲーム機が発売された。