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スーパーFXチップ(スーパーエフエックスチップ、Super FX Chip)はスーパーファミコンの一部のロムカセットに内蔵されているコプロセッサである。

概説[]

任天堂の関連会社A/N Software Inc.によって開発され、『スターフォックス』や『スーパーマリオ ヨッシーアイランド』などに搭載された。

スーパーFXチップは内部16bit幅のRISCプロセッサーであり、10.7MHzもしくは21.4MHzで駆動されている。チップにはローカルメモリとして32KBのSRAMが接続されている。

8bit幅の外部バスを3つ(ローカルメモリ用、ROM用、スーパーファミコン本体との通信用)備えている。

三次元描画の仕組み[]

スーパーFXチップ自体は簡素な命令セットを持ったCPUにすぎないが、3D描画に必要な行列演算を行う命令を持っており、これによってソフトウェアでポリゴン描画をローカルメモリに対して行う。描画したイメージはDMAを用いて定期的に本体のVRAMに転送されてスプライトもしくはBGとして表示を行う仕組みとなっている。これにより、本体のCPUでは到底演算速度が足りずに実現不可能な3D描画を可能としている。

なお前提として、スーパーファミコンではポリゴンを描写すること自体もともと可能だった(簡易な造形のポリゴンであるが、神々のトライフォースで使用されている)。

かつての日本語版Wikipediaや当wikiでは、以下のようにスーパーFXチップを「スクリーン枚数の増加」と「演算補佐役」を司るもの、つまり「拡大縮小機能のスクリーンを増やしてポリゴンにしている」みたいな説明をしていたが、これはハードウェア知識のない素人の想像のみで書かれた全く根拠のないデタラメであるため注意が必要である。スーパーFXチップはスーパーファミコン本体のスプライトもしくはBG(スクリーン)を1枚のフレームバッファに見立てて描画を行うものであり、BGをポリゴンの面に見立てて描画を行ったりはしない。

F-ZEROに見られるように、スーパーファミコンには回転・拡大・縮小機能が存在するが(モード7)、これはポリゴンとは別個の機能であり、スーパーFXチップはこちらを強化するものではない。

※本記事自体も、元はwikipediaからの転載によって作成されたものである。

関連項目[]

テンプレート:Video-game-stub

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