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パンチアウト!!』とは任天堂1980年代に発売したアーケードおよびファミリーコンピュータ(ファミコン)用ボクシングゲームである。ファミコン版には景品版と一般販売版がありタイトルは景品版は『パンチアウト!!』、一般販売版は最終対戦相手にマイク・タイソンを据えたことから『マイクタイソン・パンチアウト!!』となっている。後に景品版はWiiのバーチャルコンソールで配信された。

ファミリーコンピュータ版は、後にWii用ゲームとしてリメイクがなされており、本項ではリメイク版に関しても記述する。

アーケード版[]

『パンチアウト!!』シリーズの第1作目。主人公も背後からのカメラアングル、こちらよりもかなり大きく描かれた敵ボクサーなどシリーズの特徴となる点は既にこのころから登場していた。

元々『パンチアウト!!』はニンテンドー・オブ・アメリカの意向が大きく反映された作品で、製作は日本ながらグラフィックやキャラクターはかなり米国受けを意識したデザインとなっている。実際にも海外で人気を博した作品であり、その後の続編はいずれも海外向けに製作されている。

システム[]

プレイヤーは主人公を操作し、対戦相手の繰り出すパンチをかわしつつ対戦相手にダメージを与えるためにパンチを繰り出す。パンチの回避方法はスウェー、パンチは通常のものが頭部、腹部を標的に右手、左手の選択が可能、条件を満たすと大ダメージのアッパーカットが繰り出せる。3分1ラウンドで、その後に判定はなくタイムアップ扱いでゲームオーバーとなる。

アーケード版は、得点およびステータス表示画面と自キャラクターおよび敵キャラクター動作表示画面の2画面筐体。キャラクター表示画面は自キャラクター背面頭部付近からの俯瞰構図になっており、自キャラクターはワイヤーフレーム表示されている。

マリオドンキーコングが観客として登場している。

対戦相手[]

GLASS JOE(グラス・ジョー)
フランスパリ出身。最弱の相手で1周目は特徴がないが、2周目ではかなりの強敵となっている。
ファミコン版では金髪になっている。スーパーファミコン版では、ほぼ同じ扱いの「ガビー・ジェイ」がいる。Wii版にも登場する。
PISTON HURRICANE(ピストン・ハリケーン)
キューバ出身。上下交互に攻撃を仕掛ける「ハリケーンラッシュ」が必殺技。特に2周目では攻撃回数が増えており、ガードしている間にタイムアップになってしまうこともある。
ファミコン版には登場していないが、ほぼ同じ性質を持つ「ピストン本田」がいる。スーパーファミコン版では、大幅なデザインチェンジがなされている。
BALD BULL(ボールド・ブル)
トルコイスタンブール出身。後ろに下がったあと、飛び跳ねながら主人公に近づき強烈なアッパーを放つ「ブルチャージ」が必殺技。2周目では飛び跳ねる途中で一時停止するというフェイントもある。
アーケード版の続編を除く全ての作品に登場しており、まさにシリーズにおいての敵選手を代表するキャラクターである。
KID QUICK(キッド・クイック)
アメリカ合衆国ニューヨークブルックリン出身。名前の通り小柄で、段々に攻撃スピードが上がっていくという特徴を持つ。
後の作品には一切登場していないが、Wii版にリファインされたような、ディスコ・キッドというキャラクターがいる。
PIZZA PASTA(ピッツァ・パスタ)
イタリアナポリ出身。クリンチを仕掛けて来ることがあり、レフェリーのブレイクのコールで離れた瞬間にアッパーカットを出す(ちなみに本来ブレイク宣言直後に攻撃をするのは反則である。またクリンチは相手の体にしがみつくものだが、彼の場合しゃがんで主人公の腕を両手で挟んでいるようにしか見えない)。またダウンから起き上がって急にラッシュを仕掛けるなど、厄介な対戦相手である。
キッド・クイック同様彼自身は後の作品には一切登場していないが、スーパーファミコン版にはほぼ同じ性質を持つアラン・ライアンという選手が登場している。
MR. SANDMAN(Mr.サンドマン)
アメリカ合衆国・ペンシルベニア州フィラデルフィア出身。世界チャンピオンであり、本作のラスボス。三連続のアッパーカットは非常に強力。
ボールド・ブルと同じくアーケード版の続編を除く全ての作品に登場している。

なお1周クリア後はチャンピオン防衛戦扱いでプレイヤーが負けるまでゲームが続くが、対戦相手の行動パターンも増え1周目に比べて難易度が増す。

ファミコン版[]

景品版、一般販売版共にゲーム内容にはほとんど差は無いが景品版はやや大きめ(ファミリーベーシックと同サイズ)の金色のカートリッジで任天堂の企画「第2回 ファミリーコンピュータ ゴルフトーナメント」上位入賞者及び全参加者に対する抽選の当選者に配布された。一般販売版は黒色のカートリッジで最終対戦相手に当時ボクシングヘビー級チャンピオンだったマイク・タイソンを据え、タイトルもマイクタイソン・パンチアウト!!とされた(海外版及びVC版は、マイクタイソンの代わりにMr. Dreamという架空のボクサーが登場する)。販売は1987年11月21日

GC用ソフト『どうぶつの森+』でプレイできるものと2007年4月3日よりWiiで配信のバーチャルコンソール版は、海外再版を移植したものである。これは権利問題、および後にタイソンが起こした様々な不祥事(詳しくは、マイク・タイソン#プロボクサー時代を参照)によるもののためである。

マリオがレフェリーとして登場している。

主人公リトル・マックを操りチャンピオン目指して対戦相手を撃破するのが目的。

システム[]

試合は3分3ラウンド。打撃を受け体力ゲージが0に達するとダウン。ダウン中10カウントでKO。同一ラウンド内3度のダウンあるいは試合中5度のダウンを喫するとTKO負けとなる。3ラウンド内で決着がつかなかった場合、獲得した得点による判定へと持ち込まれるが勝利に必要な得点は対戦相手によって異なり、中には判定勝ちが不可能な相手もいる(実際には時計の進みが速く3分よりも短い)。

W. V. B. A.のMINOR CIRCUIT、MAJOR CIRCUIT、WORLD CIRCUITの3ステージがあり、各ステージではランカーとの対戦およびチャンピオンとの対戦が行われる。チャンピオンに勝利すると訓練ムービーが流れた後10桁の数字が表示され、次回ゲーム開始時にこの数字を入力すると次のステージからゲームが開始できる。

キャラクターの体力は相手の打撃を受けることで減少するが、インターバル中に回復可能である(アーケード版では不可能)。自キャラクターのステータスには体力のほかにスタミナを示すハートアッパーカット使用可能回数を示すスターがある。ハートは打撃を受けるあるいは打撃をガードされる事により減少し、相手の打撃を連続的に回避することで回復する。スターは相手が油断している場合やカウンター打撃を与えた場合などに獲得でき、アッパーカットを放つたびに1つ消費される。

登場人物[]

リトル・マック
アメリカ合衆国・ニューヨーク州ブロンクス出身。本作の主人公で、喧嘩好きの白人青年。かなり小さいのか、無差別級に出場しており相手が巨大なのか対戦相手の2分の1程の身長である。アマチュアに相当する年齢の為か黒いランニングシャツを着用している。
なお、体格差の設定に関してFC版では理由説明が無いのだが、下記のように2009年に出たWii版においては身長172センチメートルと設定され「アメリカ人としては背が低いが、飛びぬけて小さくは無く、相手選手が巨大である」となっている。
Wii用ゲーム『大乱闘スマッシュブラザーズX』では、アイテム「アシストフィギュア」のお助けキャラの一体として登場(声優は日本版、海外版共通で江川央生が担当)。やはり小さいが本作同様ワン・ツー攻撃が素早く、アッパーカットも強力。グラフィックは3D化・大幅にリアル化され、顔つきなども大幅に変更されている。またWii用ゲーム『キャプテン★レインボー』でも登場。元世界チャンピオンという設定は同じだが、大幅に太って別人のような姿になってしまった。
ドック・ルイス
リトルのトレーナーである黒人男性。以前は有名なヘビー級ボクサーだったが、引退後は酒浸りの毎日を送っていた。しかしリトルとの偶然の出会いにより、酒をやめる決心をし彼をボクシングチャンピオンにするために立ち上がる。
ラウンド間に対戦相手の情報を教えてくれるが、「JOIN THE NINTENDO FUN CLUB TODAY! MAC!(訳:任天堂ファンクラブにでも入るか、マック!)」や「DANSIN LIKE A FLY BEAT LIKE A MOSQUITO!(訳:ハエのように舞い、蚊のように刺せ!)」などと冗談を言う事もある。

対戦相手[]

対戦相手はファミコン版の市販バージョンのみ登場するマイク・タイソン、海外版及びVC版のみ登場するMr. ドリームを除いて10人。ゲーム中複数回対戦する相手もおり、その際には行動パターンが変更されている。また、キング・ヒッポ以外のキャラはグラフィックが2人ずつ共通している(大乱闘スマッシュブラザーズシリーズのモデル替えや、鉄拳シリーズのコンパーチブルに近い)。以下、そのグラフィックが共通しているキャラを「○○タイプ」と表記する。

グラス・ジョー(GLASS JOE)-グラス・ジョータイプ
フランス・パリ出身、38歳、110パウンド、1勝99敗1KO。最初の相手だけあってかなり弱い。
フォン・カイザー(VON KAISER)-フォン・カイザータイプ
西ドイツベルリン出身、42歳、144パウンド、23勝13敗10KO。「ドイツの鋼鉄マシーン」という異名を取る(VC版HPより)。モデルはジョン・L・サリバン
ピストン本田(PISTON HONDA)-ピストン本田タイプ(賞品版ではオリジナル)
日本東京出身、28歳、174パウンド、26勝1敗18KO。 元ネタは浜田剛史
ドン・フラメンコ(DON FLAMENCO)-グラス・ジョータイプ
スペインマドリード出身、23歳、152パウンド、22勝3敗9KO。マリオの髪型を気に入っているらしい。パンツェッタ・ジローラモに類似している。
キング・ヒッポ(KING HIPPO)-オリジナル
南太平洋出身、18勝9敗18KO。王冠を被った巨漢のボクサーで、鉄壁の防御を誇る。攻略のヒントは、インターバル時のドックのアドバイスに隠されている。
なお、彼は自分の体重が多すぎて自力で起き上がれないため1回ダウンさせればこちらの勝利となる。
グレート・タイガー(GREAT TIGER)-フォン・カイザータイプ
インドボンベイ出身、29歳、132パウンド、24勝5敗3KO。父親は名の知れた魔術師だったらしい。
ボールド・ブル(BALD BULL)-ボールド・ブルタイプ
トルコ・イスタンブール出身、36歳、298パウンド、34勝4敗29KO。ドック・ルイスを馬鹿にしている。
ソーダ・ポピンスキー(SODA POPINSKI)-ソーダ・ポピンスキータイプ
ソビエト連邦モスクワ出身、35歳、237パウンド、33勝2敗24KO。酒豪のため、身体が真っ赤になっているが、試合前に飲んでいるのはソーダである。唯一のサウスポー。
Mr. サンドマン(Mr. SANDMAN)-ボールド・ブルタイプ
アメリカ合衆国・ペンシルベニア州フィラデルフィア出身、27勝2敗21KO。
スーパー・マッチョマン(SUPER MACHOMAN)-ソーダ・ポピンスキータイプ
アメリカ合衆国・カリフォルニア州ハリウッド出身、35勝0敗29KO。自身の肉体を気に入っている。
マイク・タイソン(MIKE TYSON)-ピストン本田タイプ
アメリカ合衆国・ニューヨーク州キャッツキル出身、31勝0敗27KO。『マイクタイソン・パンチアウト!!』のみに登場する。
Mr. ドリーム(Mr. DREAM)-ピストン本田タイプ
ドリームランド(夢の国?)出身、99勝0敗99KO。海外版及びVC版『パンチアウト!!』のみに登場。

なお、マイク・タイソンとMr. ドリームの台詞は同じである。

対戦順[]

ステージはW. V. B. A.のMINOR CIRCUIT、MAJOR CIRCUIT、WORLD CIRCUITに分かれており、それぞれランカーとの対戦を行いランク1位の選手に勝利するとチャンピオンとの対戦となる。チャンピオンに勝利すると次のステージへと進む。なお、『マイクタイソン・パンチアウト!!』及び海外版・VC版においてはWORLD CIRCUITチャンピオンになった後にDREAM MATCHが待っている。

THE W. V. B. A. MINOR CIRCUIT
グラス・ジョー(GLASS JOE)
試合開始直後はまったく攻撃してこないが、ステップバックした後に挑発を行い、フックやストレートを放ってくる。
フォン・カイザー(VON KAISER)
ガードは固いが、攻撃を放つ直前に首を振る癖がある。
ピストン本田(PISTON HONDA)
眉毛が動くとストレートを放つ兆候、ステップバック後のストレート連打は要注意。
THE W. V. B. A. MAJOR CIRCUIT
ドン・フラメンコ(DON FLAMENCO)
主人公がパンチを繰り出すとカウンターにアッパーカットを放ってくる。
キング・ヒッポ(KING HIPPO)
基本的にガードは完璧で、普通にパンチを打っていては絶対にダメージを与えられない。
グレート・タイガー(GREAT TIGER)
額の宝石が光るとパンチを放ってくる兆候。ステップバック後に分身パンチを放ってくる。
ボールド・ブル(BALD BULL)
長いステップバックした後に突進、一撃必殺のアッパーカットを放ってくる。
THE W. V. B. A. WORLD CIRCUIT
ピストン本田(PISTON HONDA)
開始直後にストレートを連発。その後アッパーカットの連発をしてくる。
ソーダ・ポピンスキー(SODA POPINSKI)
連続フックと強烈なアッパーカットを放ってくる。
ボールド・ブル(BALD BULL)
長いステップバックと短いステップバックの必殺パンチを放ってくる他に、ある方法で無いとダウンさせられなくなっている。
ドン・フラメンコ(DON FLAMENCO)
ストレートとフックを放ってくる。一度目の対戦よりも攻撃的。
Mr. サンドマン(Mr. SANDMAN)
鋭いアッパーカットの3連発は非常に強力。また、ガードも固く、こちらのパンチを回避してから反撃もしてくる。
スーパー・マッチョマン(SUPER MACHOMAN)
体をねじって強烈なフックと2種類の回転パンチを放ってくる。
DREAM MATCH
マイク・タイソン(MIKE TYSON)
試合開始直後の連続アッパーは一撃でダウンしてしまうほどで、その後もかなりの速さでストレートやジャブなどを打ってくる。
Mr. ドリーム(Mr. DREAM)
行動パターンはマイク・タイソンと同じ。

Wii版[]

テンプレート:コンピュータゲーム 2009年にWiiにおいてリメイクがなされた。スーパーファミコン版から数えて11年ぶりの新作で、カナダの企業であるNext Level Gamesが開発している。

FC版の徹底的な踏襲が行われており、敢えてFC版そのままもしくは意識した要素が多い。だがその一方、アレンジや変更、追加要素も多数なされている。画面は3Dに直されたが、トゥーンレンダリングが使われておりFC版に近いデザインを再現している。フルボイスとなっているが、登場人物は出身地の言語をしゃべるため、日本語音声はピストン・ホンドーのみである。

Wii.comやみんなのニンテンドーチャンネルでは、FC版の大ファンだったという芸人・バカリズムのプレイ動画が公開されていた。

登場人物[]

キャラクターに関しては一部新たに設定されなおされた要素がある。基本的にはFC版よりも更にコミカルさを強調した演出が多い。また、各選手ごとに身長や体重についても設定された。

リトル・マック(声:Matt Hardy
アメリカ・ブロンクス出身、17歳。身長172cm、体重48kgと対戦相手よりも小柄に設定され、この設定と遠近法によりFC版であった極端な体格の差を再現している。また、対戦モードでは「ギガ・マック」という変身形態が登場。筋骨隆々しい姿に変身・巨大化して、シングルプレイにおける相手選手さながらの巨大キャラクターになる。
ドック・ルイス(声:Riley Inge
リトル・マックのトレーナー兼セコンド。性格の陽気さが強調され、試合時のジョークの種類も増加。チョコバーが好物とされ、ジョークに関しても食べ物ネタが多い。後のWiiウェア版ではスパーリングの相手を務めており、現役時代のフットワークを見せるだけでなくマックよりも数段強力なスターパンチを繰り出す(一撃必殺)。

対戦相手[]

グラス・ジョー(Glass Joe)(声:Christian Bernard
フランスパリ出身、38歳、1勝99敗1KO。身長178cm、体重49kg。
対戦相手ではもっとも小柄で、リトル・マックの体格に近い。気弱そうな顔つき。試合中にステップバックして挑発してくる。ダウンを取られるまではあまり攻撃的ではない。
2周目以降(チャンピオン防衛戦)での再戦においては弱点のアゴを防御するべくヘッドギアを装備している(なお、実際のプロの試合でヘッドギア等、防具類を使用するのは反則)。また、攻撃スピードの上昇に加えフェイントも織り交ぜるようになる。
フォン・カイザー(Von Kaiser)(声:Horst Laxton
ドイツベルリン出身、42歳、23勝13敗10KO。身長183cm、体重65kg。
試合でも靴磨きを欠かさない紳士。子供にボクシングを教えている。ジャブを打つ前に体を震わせるクセがある。
2周目以降ではヘアースタイルが角刈りになる。ジョーと同じくフェイントを織り交ぜて戦い、更にダウン復帰直後では全体重をかけての大振りのパンチ(一撃必殺)を放つようになる。
ディスコ・キッド(Disco Kid)(声:Donny Lucas
アメリカ合衆国・ブルックリン出身、20歳、4勝12敗2KO。身長191cm、体重95kg。
新登場キャラクター。ダンスを愛する陽気な黒人青年。名前や出身地はアーケード版のキッド・クイックを意識していると思われる。パフォーマンスに派手なポーズを取るほか、クセのあるフックが特徴。戦績からも見て取れるようにボクシングは発展途上のようで、ジャブをブロックされると痛がる。
2周目以降では髪が伸びアフロに変化し、ボクササイズに通ったことで衣装とパフォーマンスがエアロビクスのようになる。より素早く、トリッキーなパンチを打つようになるほか、1周目には無かった必殺技として、挑発後にラッシュを叩き込む「ディスコアタック」が追加されている。
キング・ヒッポー(King Hippo)(声:SE(Scott McFadyen))
南太平洋・ヒッポーアイランド出身、18勝9敗18KO。年齢・身長・体重ともに不明。
マイナーサーキットのチャンピオン。腹が非常に大きく、唸り声のようなものを上げたりと、怪人らしい雰囲気が強い。ガードが固く、闇雲にパンチを打っても防がれる。他の選手とは違い、残り体力で行動パターンが変化する。あるタイミングで攻撃を受けると、王冠が飛んで行ってしまうことが有る。
2周目以降では王冠がさらに大きくなり、腹部を防御する為に、マンホールの蓋を張り付けている(グラス・ジョー同様、実際のボクシングでは反則)。
なおFC版と同様、一回ダウンを奪うだけでKO勝ちとなる。「倒れ際にロープで体重を受け止めきれず、そのままリングから転落してしまう」と理由付けされている。
ピストン・ホンドー(Piston Hondo)(声:高橋研二
日本東京出身、28歳、26勝1敗18KO。身長188cm、体重78kg。
FC版における「ピストン本田」だが、名前が変更された(「ホンドー」の漢字表記は明かされていない)。一人称は「拙者」、KO時に「無念」と言うなど武士道を意識している。出身の関係上、彼のみ日本語音声で喋る。伝統のラッシュ攻撃(名称は「ホンドーラッシュ」)も健在。また、試合中に「礼!」と頭を下げたり、殴られると寿司(卵焼き)を出すなど、外国から見た日本のイメージを随所で醸し出している(試合前のムービーでも座禅をしている)。
2周目以降ではグローブとトランクスの色が白に変わる。ブロッキング後にカウンターを放ったり、ジュークでフェイントをかけたり、ホンドーラッシュの攻撃回数も増えている。
ベア・ハッガー(Bear Hugger)(声:Richard Newman
カナダサーモンアーム出身、32歳、17勝12敗10KO。身長191cm、体重199kg。
『スーパーパンチアウト!!』から登場のキャラクター。キング・ヒッポー並みの巨体やヒゲ面、サケやハチミツを好むなど、まさに熊そのものといった選手(試合前のムービーでは野生の熊とトレーニングしている)。髭の色がAC版、SFC版の黒から薄い茶色に変更されている。しばしばマックをおちょくるような態度を見せる。得意技は名前そのままベアハッグで、かなりの威力がある(なお、ベアハッグは本来プロレス技である)。
2周目以降では頭にリスを乗せており、帽子を被っている。ベアハッグなど各種攻撃にフェイントをかけてくる他、普通のパンチだけではラッシュをかけられなくなっている。
グレート・タイガー(Great Tiger)(声:Sumit Seru
インドムンバイ出身、29歳、24勝5敗3KO。身長181cm、体重59kg。
奇術師らしさがFC版よりも強調され、リングに上がる際に空中浮遊や瞬間移動を使用する。得意の分身攻撃「マジックアタック」も健在。
2周目以降ではグローブと虎柄のトランクスが白くなり、額の宝石の色によって攻撃を変化させるほか、分身攻撃が「スーパーマジックアタック」となる。
ドン・フラメンコ(Don Flamenco)(声:Juan Amador Pulido
スペインマドリード出身、23歳、22勝3敗9KO。身長186cm、体重68kg。
メジャーサーキットのチャンピオン。所々キザな性格が垣間見える。闘牛士を思わせる挑発でこちらの攻撃を誘い、カウンターを得意とする。必殺技は3連続右フックからアッパーカットを繰り出す「ローズアタック」。
FC版から髪型が大きく変わったが実はカツラで、攻撃を受けているうちに飛んで行ってしまう。カツラを飛ばされて激怒したフラメンコはラウンド終了かマックをダウンさせるまでの間、まさに暴れ牛の如く攻撃的なスタイルになる。
2周目以降では色調が黒になる(持参している薔薇も黒くなる)。時折裏拳を使うほか(実際は反則)、「ローズアタック」は左右のフックを打ち分けるようになり、ダウンを取るたびに攻撃回数が増える(最大5回)。今度は激怒するとラウンド終了まで攻撃的なスタイルは収まらない。
ちなみに、オープニングムービーでは闘牛をふっとばすほどのアッパーをくりだしている。
アラン・ライアン(Aran Ryan)(声:Stephen Webster
アイルランドダブリン出身、23歳、18勝10敗16KO。身長186cm、体重72kg。
SFC版『スーパーパンチアウト!!』から登場のキャラクター。同作品初登場で本作に登場した選手は、彼のみキャラクターイメージや戦法が別人のように変化し、かなり凶悪な面構えの選手となった。
動き回り、定位置にいない事が多い。SFC版では正統派の選手だったが、本作では追い詰められるとロープに上ってからのダイビング・ヘッドバット(頭突き)を繰り出すなど、勝つためならラフプレーも辞さない悪役ボクサー(ムービーでもグローブに蹄鉄を仕込んでいるのが確認できる)。当然、観客からはブーイングを浴びている。
2周目以降ではグローブが緑になる。ロープに上らずに頭突きをしたり、肘でエルボー、挙句の果てには1周目に使っていた青いグローブを縄で結びつけ、それをカウボーイのロープの如く振り回す、ダウン時に、ロープで結びつけたグローブを勢いで出すなど、反則技がさらに多くなっている。客席から物を投げられるなど、観客のブーイングもいっそう激しくなっている。
ソーダ・ポピンスキー(Soda Popinski)(声:Ihor Mota
ロシアモスクワ出身、35歳、33勝2敗24KO。身長199cm、体重107kg。
試合中にもソーダを飲もうとするほどのソーダ好きで、飲まれると体力を回復されてしまう。ダウンから起き上がったり、飲むのを邪魔されたり、スターパンチを喰らった直後は必ず連続アッパーを繰り出してくる。
2周目以降ではグローブとパンツの色が紫になる。研究によりソーダの性能が向上してある(ムービーでもトラックを歯で引っ張れるようになっている)。飲まれるごとに攻撃も厳しいものになっていく。ポピンスキー自身もラッシュをかけにくい体質と化しているが、ドックのアドバイスにそれを打ち破るヒントが隠されている。
ボールド・ブル(Bald Bull)(声:Erse Yagan
トルコイスタンブール出身、36歳(日本語版公式サイトでは年齢の記述が無い)、34勝4敗29KO。身長188cm、体重135kg。
猪突猛進な性格。伝統である突進攻撃「ブルチャージ」は健在。チャージ時には蒸気機関車のごとく鼻から湯気を噴き、身体を真っ赤にして突進してくる。だが、今回は当たるまで何度も続けるのではなく、3、4回外れると終了し、普通にもどるが、何回もしてくる事には変わりがない。
2周目以降ではトランクスが深紅に変わり、通常のパンチではダウンしない(FC版ワールドサーキットでの対戦時と同じ特徴)。ブルチャージもスピードに磨きをかけており、回避が難しい。
スーパー・マッチョマン(Super Machoman)(声:Mike Inglehart
アメリカ合衆国・ハリウッド出身、27歳、35勝1敗29KO。身長194cm、体重109kg。
デザイン面でかなり大きなアレンジがされている。財力で人気を得ており、本人もスター気取りである。身体を日焼けさせ(実際のボディビルダーは筋肉を強調するため日焼けをすることが多い)、髪が銀色(これはアーケード版『スーパーパンチアウト』のデザインがモデル)で金の装飾を身に付け、サングラスを愛用。ボディビル演出が多く、試合前の大胸筋を動かすパフォーマンス以外に、試合中もポージングを行う。
シリーズ通しての必殺技である回転パンチは、本作では回転ラリアットということになっている(ラリアットはプロレス技の1つで、本来は腕の内側を相手の顔面にぶつけるものである)。さらに強力な3連続ラリアットもあり、この攻撃の際には派手なアクションと共にフラッシュがたかれるという演出が入る。
2周目以降では人気をすっかりマックに取られてしまう。パンツの色が青になっている。ポージングの種類が増え、新技として大振りのビッグアッパーカットを繰り出してくるほか、必殺の3連続ラリアットはフラッシュがたかれなくなる代わりに行動は素早くなり、FC版同様、一撃必殺パンチとなる。
Mr. サンドマン(Mr. Sandman)(声:Riley Inge)
アメリカ合衆国・フィラデルフィア出身、31歳、31勝0敗31KO。身長196cm、体重128kg。
FC版ではスーパー・マッチョマンよりも先に登場する相手だったが、今回はAC版同じく、ワールドサーキットのチャンピオンとなっている。入場シーン、テーマ曲の雰囲気など、キャラクターイメージが全体的に威厳のあるものになっている。1,2周目ともに最後の対戦相手として立ちはだかる。
全体的な能力、特にパンチの速さが今までの選手の比ではなく、更にフェイントを巧みに使い分けて翻弄するなど、世界チャンピオンに相応しい実力を誇る。眠りをもたらす同名の妖精に因み、彼にとって相手を倒すことは「寝かしつける」ことであり、必殺技の3連続アッパーにも「ドリームランドエクスプレス」という象徴的な名前を与えられている。自らも殴られると「Z」を出す(眠っている時の擬音語"ZZZ"から)。
2周目以降では髪型がモヒカンのようになり(髪の生えている部分が「Z」の字を模したような形になっている)、見た目とファイトスタイルがFC版のマイク・タイソンを思わせるものに変化。攻撃スピードの更なる上昇に加え、強化された「ドリームランドエクスプレス」を上回る超高速のアッパーカットを放つ。追い詰めると、このアッパーカットでラッシュをかけてくる。
ドンキーコング(DK)(声:長嶝高士
出身・年齢・身長・体重ともに不明。0勝0敗0KO。
マリオシリーズ』から特別出演のキャラクター。BGMも『パンチアウト!!』のテーマ曲アレンジと言うよりも、『スーパードンキーコング』シリーズに近い曲調となっている。
チャンピオン防衛戦以降に行う、ラストスタンド編でランダムで対戦できるWii版における真のラストボス。戦闘スタイルはドン・フラメンコに似ており、挑発アクションでこちらの攻撃を誘い、トリッキーな動きで同時パンチや連続パンチなど強力なカウンター攻撃をまとめて繰り出す。その一方で、顔に自身のネクタイが張り付いて慌てる演出など、原作同様にとてもコミカルである。

Doc Louis's PUNCH-OUT!![]

テンプレート:コンピュータゲームDoc Louis's Punch-Out!!』は、北米におけるクラブニンテンドーの2009年度プラチナ会員特典として発表されたWiiウェア用の非売品ソフトである(日本での2008年度プラチナ会員特典であった「スーパーマリオの帽子(Mario Hat)」と選択式)[1]

タイトルのとおりドッグ・ルイスがメインの作品で、セコンドであるルイスと戦うことができる。通常のWii版と基本システムは同様である。だが、ドッグ・ルイス関連の内容のみのため、モード数は大幅に減少している。

備考[]

上述してきたようにFC版の一般販売版とWii版においては、ラウンド間のインターバルで対戦相手のセリフリとトルマックとドッグ・ルイスの会話がそれぞれ表示される。内容は様々で、以下のようなエピソードもある。

  • 内容の中には攻略のヒントになっているものもあり、そのためFC版においては説明書とは別にソフトに附属している小冊子(辞書)で内容を確認できた。
  • FC版に存在したドッグ・ルイスの台詞の一種「JOIN THE NINTENDO FUN CLUB TODAY! MAC!」という「任天堂のファンクラブ」ネタは、Wii版においては「Join the NINTENDO Fun・・・ I mean, Club NINTENDO Today! Mac!(ニンテンドーファン・・・じゃなくて、クラブニンテンドーに入るんだ、マック!)」や「Join Club NINTENDO Today! Mac!(さあ、クラブニンテンドーに入ろう、マック)」などクラブニンテンドーに絡んだネタになっている。
    • なお実はWii版以前に発売された『キャプテン★レインボー』に存在するリトルマックとのFC版『パンチアウト!!』風の模擬戦でも、インターバル間会話でクラブニンテンドー関連ネタが既に登場していた(ローマ字表記で「CLUB NITENFDO NI HAIRAHENNO?(クラブニンテンドーに入らへんの?)」とひかりが言い「CLUB NITENFDO NI BOKU MO HAIRITAI!(クラブニンテンドーにボクも入りたい!)」とリトルマックが言い返すという内容)。これは意図的に合わせたものかどうかは不明(一応、両作品とも田邊賢輔がプロデューサーを務めている)。

続編及び関連作品[]

続編
  • 1985年 スーパーパンチアウト!!
アーケード版の正当続編。反則技を使う相手が多い。
  • 1985年 アームレスリング
海外でのみリリースされたアームレスリングゲームであり、番外編に位置する作品。本作のボールド・ブルがゲスト出演している(ただし覆面を被っており、「Mask-X」という名前で登場している)他、本作のサウンドが一部取り入れられている。
同名のアーケード版のリスペクトなのか反則技を使用する選手がほとんどで、異種格闘技戦の色が強くなっている。
関連作品
  • さわるメイド イン ワリオ
プチゲーム「ファミコン コントローラ2」で本作にそっくりな架空のボクシングゲームの画面が登場する。
  • おどるメイド イン ワリオ
プチゲーム「パンチアウト」が登場。Wiiリモコンを上下させてレフリー(マリオ)のカウントをとる動作をするという内容である。また、ボクシングが題材のボスゲーム「ダブルパンチ」では対戦相手が本作の敵選手を意識したデザインとなっている。
本作の主人公リトルマックがアイテム「アシストフィギュア」で出現するお助けキャラの一体として登場している。また、BGM「ファミコンメドレー」では本作の訓練ムービーのBGMが一部組み込まれている。
  • キャプテン★レインボー
リトルマックが登場している。特定のイベント後には原作を意識した演出が多数なされたリトルマックとのボクシングミニゲームをすることもできる。なお、模擬戦におけるリトルマックの必殺技はスターアッパーではなく、スーパー・マッチョマンの攻撃を髣髴とさせるスピンパンチとなっている。

海外版ページ[]

外部リンク[]

テンプレート:Video-game-stub fi:Punch Out!!

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