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亀の恩返し ウラシマ伝説』(かめのおんがえし うらしまでんせつ)は、1988年8月26日ハドソンから発売された日本ゲームソフト

ゲーム概要 編集

構成 編集

全11面+αで構成されており、基本的には敵を倒しながら進んでいく横スクロールアクションゲームだが、奇数ステージの一部と偶数ステージは横スクロールシューティングゲームに切り替わるという一風変わった特徴を持つ。また、この当時のゲームとしてはマルチエンディングを採用している珍しい作品でもある。

システム 編集

ライフ制、残機制を導入しており、初期状態の体力は12、残機は3。体力は奇数面クリア後に現れる戦闘機「サイボーグ獣」への搭乗によって上限値が上昇する。

キャラクター紹介 編集

主要キャラクター 編集

ケン・ウラシマ
主人公。浦島太郎の子孫であり、未来の日本に住む青年。いつの頃からか赤く染まった海を見ては、「青い海に戻るのはいつの日か」と日々嘆いている。化け蟹に襲われていたカメを生まれつき備わっていた超能力を使って助けた事をきっかけとして、竜宮王国の救援要請を引き受ける。
オトヒメ18世
乙姫の子孫であり、竜宮王国の王女。突如として竜宮王国を襲撃した機獣帝ゴルーザ率いる機獣帝国によって連れ去られてしまった。
リュウオウ
竜宮王国の王。各島の城の最奥部でモノクロのホログラムとして出現し、城を占領しているボスが待ち構える異空間に繋がる扉を開けてくれる。
ゴルーザ
機獣帝国の帝王であり、超巨大宇宙戦艦「ゴルーザ城」の主。竜宮王国を急襲して大打撃を与え、オトヒメ18世を連れ去った。その後も周囲の島に侵攻を続け、側近に主要な島を占拠させている。
カメ
竜宮王国の生き残り。機獣帝国に対抗するために力のある人物を探し、タイムスリップを繰り返してケン・ウラシマが住む時代に到着した際、浜辺で化け蟹に襲われてしまった。助けてくれたケン・ウラシマを見込んで自分たちの世界へ連れて行き、ウラシマが救援要請を承諾した際にバトルスーツ「ブリガンディーネ」を授けた。ちなみに、バトルスーツの名前は開発時の仮タイトル「闘亀伝ブリガンディーネ」に由来する。

編集

各島を治める姫。島を占領したボスに捕らえられており、救出後はそれぞれの名前にちなんだ従者を率いて踊りを披露してくれる他、戦闘機である「サイボーグ獣」を提供してくれる。

ワカメ姫
「遺跡の島」の姫。
マリモ姫
「森の島」の姫。
サンゴ姫
「ガラスの島」の姫。
サザエ姫
「湖の島」の姫。
シンジュ姫
「火山の島」の姫。

その他キャラクター 編集

ホゲホゲ
謎の浮遊生物。バボちゃんのようにボール状の体に目と足が付いているが、手の代わりに口が付いているという相違点がある。ミニゲーム「ホゲホゲヘディング」の他に、マルチエンディングの一つに登場する。
魔神
各島に隠された神殿に眠る太古の神の彫像。各島の城へ入るために必要な「ヒトデスター」を守護している。
カップメン族
機獣帝国の襲撃に遭って逃げる事も叶わず、干からびてしまっていた。水道の蛇口からお湯を注いでやると復活し、お礼としてEボール(ゲーム内での通貨)を貰える。なお、カップメン族はほぼ女性しか存在しておらず、その誰もが腰痛持ちという変わった共通点がある。
ケロ
ウラシマを「ウラシマクン」と呼び、高台の上にある椅子に座っているカエル人間。Eボールとの定量交換で体力を回復してくれるが、物語が進むほどに交換量を多く請求してくるようになる。
犬仙人
祠の中で一人静かに時を過ごす犬型の老人で、ウラシマを「ウラシマドン」と呼ぶ。各島に一人または二人おり、その時点で最も新しい武器アイテムかスペシャルアイテムを無償で提供してくれる。

装備 編集

装備品は5項目の攻撃アイテム、3項目のスペシャルアイテムの2系統に分かれる。

攻撃アイテム 編集

2段階まで強化可能という共通設定を持っている。

イカコウセン
短距離の矢尻形レーザービームを直線に射出する。強化項目は飛距離。「ブリガンディーネ」に最初から搭載されている標準武器であり、どの武器を装備しても上方向攻撃はイカコウセンで固定されている。
タコボール
常に斜め下に射出される弾力性の高いボールで、接触面に対して90度に軌道を変えて数回反射する。強化項目は射出速度。
クラゲボール
長距離の手裏剣形レーザービームを三角波軌道で射出する。強化項目は同時射出数。
ウミヘビボール
ウラシマの周囲を回転するオプションが出現し、オプションから平行に弾丸が射出される。強化項目はオプション追加。しゃがみ状態では弾丸が射出されずにオプションと同じ動きを取る特徴がある。オプションには攻撃判定が存在するが、ダメージ判定が存在しないため敵の弾丸を防ぐ事はできない。
シンジュレーザー
犬仙人いわく「究極の兵器」。単発でも強力な弾丸形レーザービームを射出するが、攻撃ボタンを押し続ける事で一直線上に連ねて一気に連射する。強化項目は連射性能。

スペシャルアイテム 編集

ダメージを3回受けると無効化される共通設定を持っている。強化は不可能。

トビウオウィング
ジャンプ力を通常時の数倍に強化し、落下中にジャンプボタンを連打すると降下速度が緩やかになる。また、ジャンプをしていない状態に限り、落下中に1度だけ空中ジャンプが可能。
カイバシラミラー
ウラシマの頭上に幻影が発現し、常に実体と同じ行動を取る。幻影自体にはダメージ判定は無い。
サザエタイフーン
強力な渦を身にまとい、10秒間無敵状態となる。使用中は一切の攻撃が不可能。

「ハドソン全国キャラバン」との関連性 編集

本作は、当時の夏の名物となっていたゲームイベント「ハドソン全国キャラバン」に少なからず関係を持つ作品である。第四回大会の開催年である1988年2月頃、ファミコン専門誌上において「ハドソンが新作シューティングゲームを開発中」という記事が掲載され、

  • 1.同年夏頃の発売を示唆していた
  • 2.開発中の仮タイトルが「ゴーデス」(同社の『スターフォース』に登場する隠しキャラクター)だった

という2点に加え、さらに

という点から、シューティングゲームの腕前を競う大会として人気を博した「ハドソン全国キャラバン」第四回大会の公式ソフトもまた例年に続いてシューティングゲームであり、『R-TYPE 1』を採用しての3月の大会はその前哨戦で、夏の大会では開発中である「ゴーデス」か「R-TYPE 2」のどちらかが公式ソフトになる可能性が高いとするなど、ゲーム雑誌を中心に様々な憶測が飛び交った。しかし、その後に仮タイトルを「闘亀伝ブリガンディーネ」に変更して開発を進めていると発表され、4月には正式タイトルである『亀の恩返し』となって現在のスタイルで開発が終盤に差し掛かっている事が発表された。

最終的には、同年のキャラバンは6月24日に同社から発売された野球ゲーム『パワーリーグ』が大会公式ソフトに採用され、本作はキャラバン開催期間中である8月26日に発売された。これにより、1992年に第八回大会で終了するまでの「ハドソン全国キャラバン」としては、最初で最後のシューティングゲーム以外での大会開催となった。

関連項目 編集

外部リンク 編集

  • PAINT IT YELLOW(「ハドソン全国キャラバン」総合情報サイト)

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