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影の伝説』(かげのでんせつ)は、1985年タイトーが発売したアーケードゲームおよびその移植版。縦横にスクロールするサイドビュー方式の純和風アクションゲームで、FM音源を使用したBGMサウンドが特徴的。北米版タイトルは『The Legend of Kage』。

概要 編集

1985年アーケード用のアクションゲームとして発売。その後、ファミリーコンピュータ版が1986年4月18日に発売された。ファミコン版は2006年12月19日よりWiiバーチャルコンソールでダウンロード販売されている(要500Wiiポイント)。また、2005年8月25日発売のプレイステーション2用ソフト『タイトーメモリーズ 下巻』、2006年1月5日発売のプレイステーション・ポータブル用ソフト『タイトーメモリーズ ポケット』(リメイク版の『影の伝説2005』も同時収録)に収録された。

また、バンダイより発売のつなぐだけで遊べるTV玩具「Let's!TVプレイCLASSIC」のタイトーノスタルジア編でも復刻され、新キャラ差し替えのアレンジ版が同時収録されている。

アーケード版はBGMにFM音源を使用したバージョンと沖電気MSM5232音源を使用したバージョンが存在する。作曲者は小倉久佳

2008年3月13日に、本作の続編であるニンテンドーDS用ソフト『影之伝説 -THE LEGEND OF KAGE 2-』が発売された。

ファミコン版はヤマキが行ったキャンペーンのプレゼント商品として配布されていたこともある。パッケージにヤマキめんつゆのロゴがあり、カセットにヤマキのステッカーが貼ってある。ゲーム内容自体は通常版と全く同じだが、1万本限定であるため、中古ソフト市場で高く取引されている。

ゲーム内容 編集

サイドビュー方式のアクションゲーム。8方向レバー、2ボタン(刀、手裏剣)を使用し、主人公である忍者の「影」を操り、さらわれた「霧姫」を救出することが目的。

ステージは「青葉の章」「紅葉の章」「雪の章」の3つの章から構成され、さらに各章は「森」「抜け穴」「城壁」「魔城内」「対決」の5ステージに別れている。アーケード版では2章ごとにエンディング(青葉→紅葉→エンディング→雪→青葉→エンディング→紅葉→雪→エンディング、以降ループ)。ファミコン版では「雪の章」をクリアするとエンディングとなりその直後はループし「青葉の章」から再スタートする。

主人公の「影」は手裏剣の2種類の武器を使うことができる。ライフ制は無く、一度敵の攻撃を受けるとミスとなるが、妖坊の炎と煙玉以外は基本的に刀を振り回すことで防御ができる。ファミコン版および携帯電話版ではパワーアップアイテム「水晶玉」を取っていれば、1回だけ敵の攻撃に耐えることができる(ただし妖坊の炎に対しては実質的に無効。詳細は#アイテムの解説を参照)。

手裏剣は二連射。攻撃判定は小さく、地を走っている時は左右にしか攻撃できない。 ジャンプ中は8方向への攻撃が可能となる。 (ファミコン版は、特定の敵を倒すことで攻撃判定アップ&貫通や、常時8方向への攻撃などのパワーアップ要素が盛り込まれていた)

刀で敵を倒すと、手裏剣で倒した時の2倍の得点が入る。敵の攻撃を受け止めた時の得点(1,000/500点)も同様。 刀は自分の腰から頭半分までの攻撃を弾き落とすことができるため、危険を察知した場合は刀ボタンを押すことで生存率が増えるようになっているが、腰から下はまったくの無防備なため、過信は禁物である。

ジャンプはレバーを上要素方向に入れることで発動する。ジャンプ寸前に一瞬しゃがむモーションが入るため、敵の攻撃をジャンプで避けるのは困難。また、ジャンプ中は方向制御も中断も行えないため、安易なジャンプは死を招く。特に斜め方向へのジャンプは飛距離が長く、スクロール量もそこそこあるため、ジャンプ中に妖坊が出現し、何もできないまま炎に焼かれてしまう可能性がある。

新バージョン 編集

新バージョンでは攻撃が自動連射化されており、得点は全て10倍になっている。 ボタンを押しているだけで連射できるため、刀による敵の攻撃への防御率が格段にアップしている。

登場人物 編集

主人公。赤い服を着た伊賀忍者。
霧姫
ヒロイン。業務用では白い着物を着ているが、ファミコン版では赤い着物を着ている。
青忍
いわゆる雑魚キャラ。十字手裏剣を投げたり、接近すれば刀で攻撃してくる。
赤忍
青忍とあまり変わらないが、足が速いうえに煙玉を投げてくる。この煙玉は回避不可能で当たればダメージを負う。
黒忍
城壁に出現する。他の忍者と変わらないが、倒すと巻物を落とす。ファミコン版のみ登場。
妖坊
外見上は笠と青い僧衣を着た僧侶だが、実態は火を噴く怪僧。アーケード版は火炎放射器のように噴く炎の射程が限定されているが、ファミコン版では尾を引く火球を画面端まで飛ばす。ちなみに噴いた火はしゃがんでも回避不可能。
妖珠坊
森のステージのボス。妖坊の僧衣を赤くしただけで強さは変わらない。妖坊を3人倒せば登場し、倒せば抜け穴のステージへ進む。
双幻坊
青葉の章のボス。名前からして双子なのか、2人で登場する。外見上は白い僧衣を着た妖坊。ファミコン版のみ登場。
霧 雪之介
紅葉の章のボス。二刀流の剣士で動きが素早い。
雪草妖四郎
ラスボス。日本を征服しようと企む魔界から現れた魔性の者。二刀流で動きも雪之介より素早く倒しにくいが、攻撃が当たれば意外とあっけなく倒れる。なお、名前からしてモデルは天草四郎だと思われる。

アイテムの解説 編集

名称の後の注記はそれぞれ以下の意味を表す。

  • AC - アーケード版に出現するアイテム
  • FC - ファミコン版に出現するアイテム
  • 携帯 - 携帯電話版に出現するアイテム
水晶玉 - FC/携帯
取ると影の能力が2段階にアップするほか、1度だけ敵の攻撃に耐える事ができるようになる。得点は3000点。1段階目は影の服が緑色になり、手裏剣が大きくなって貫通性能を持つようになる。2段階目は影の服が黄色になり、1段階目の性能に加えて影の足が速くなり、移動速度がアップする。敵の攻撃を受けると、どちらの状態でも赤い服の初期段階に戻される。初期段階に戻る際に無敵時間は存在しない。
妖坊の炎は影にヒットしても攻撃判定が残るため、ほんの少し掠った程度でない限りは間髪入れずに二撃目を受けることになるので、耐えることができない。
巻物(魔笛) - AC/FC/携帯
取ると地面に着地した時点から画面内の敵を一定時間倒し続けることができるようになる(雅の術)。取得してから地面に着地するまでの間は無防備に見えるが完全無敵。着地後も無敵だが効果発揮中は操作が一切出来ない。
点丸 - FC/携帯
空中を歩く謎の生き物。色はグレー。取ると10000点の得点が貰える。条件を満たすと画面左側から出現する。スクロールアウトすると消えてしまう(これは点丸以外の「丸」シリーズアイテムも同一である)。
術丸 - FC/携帯
点丸と同じく空中を歩く謎の生き物。色は赤。取ると「分身の術」か「阿修羅の術(携帯電話版は「八方手裏剣の術」)」のどちらかを一定時間使う事ができるようになる。術の詳細は#術丸により使用できる術を参照。出現条件は点丸と同じ。
増丸 - FC/携帯
これも空中を歩く謎の生き物。色は青。取ると影の残り人数が1人増える。抜け穴のシーンで、特定の条件を満たすと出現する。

ステージ 編集

上下左右にスクロールする。赤忍、青忍、妖坊、妖珠坊が出現。妖珠坊を倒せばクリアとなる。ファミコン版では「点丸」「術丸」「水晶玉」が出現する。
抜け穴
左右のみにスクロールする。水路があり、この水路の中に入って進むこともできる。青忍を10人倒せばクリア。ファミコン版では青忍のみだが、アーケード版では赤忍も少数ながら出現する。アイテムは「増丸」のみが出現(ファミコン版、携帯電話版のみ)。
城壁
上下左右にスクロールする。赤忍が出現。ジャンプで城壁を登っていき、最上段までたどり着けばクリア。ファミコン版では赤忍に紛れ込んで一人だけ黒忍が出現し、倒すと巻物を落とす。それ以外アイテム類は一切出現しない。
魔城内
左右のみにスクロールするが、階段を利用すると上の層に登ることができる。赤忍、青忍、妖坊(ファミコン版では妖珠坊)が出現。4層に分かれており、一番上の層に姫が囚われている。姫を縛っている縄を切ればクリアだが、姫は救出直後に再びさらわれることとなる。ファミコン版では「水晶玉」が出現する。
対決
ボスキャラクターとの対決ステージ。マップは「森」のステージと似ている。上空に「蝶」が飛んでおり、ファミコン版ではこの「蝶」を撃ち落とさないとボスを倒すことができない。アイテム類は無し。

術丸により使用できる術 編集

術丸を取得した際に使用できる術は「分身の術」と「阿修羅の術(携帯電話版は「八方手裏剣の術」)」の二種類があり、どちらも術丸を取得した瞬間に発動、一定時間経過により効果は消滅する。これらの術は術丸を複数取る事で同時に使う事が可能で、また重ねて取得することで制限時間を延長することもできる。

分身の術
影が半透明になり、左右へ2体に分身する。分身中は完全無敵。制限時間近くになると、2体に分かれた分身が徐々に近づきはじめ、完全に一体となった時点で効果は消滅する。
阿修羅の術
手裏剣を出すと、上下左右と斜め方向の計8方向へ同時に手裏剣を放つようになる。この時放つ手裏剣の性能は、術未使用時と同様である。水晶玉でパワーアップしていない状態でも手裏剣のサイズが大きくなるが、威力は術未使用時と変わらない。制限時間近くになると、手裏剣のサイズが元に戻る(パワーアップ状態だと変化しない)。なお、この状態の時は連射が効かず、画面上の全ての手裏剣が消えるまで再発射できない。

隠しフィーチャーなど 編集

  • 各森面の21本目木の幹には魔笛が隠されている。
  • デモ画面の内、森面と魔場内面は操作可能。そうして魔城内面をクリアしてしまうと、画面が停止して音が鳴り続けてしまう。
  • ファミコン版での現象であるが、2人プレイを選択し、1プレイヤー側が初回に煙玉で倒されると、2プレイヤー側が木の上から登場する時点から死亡している事になり、着地と同時に地面に倒れてしまう。その後は1人失い、1プレイヤー側にバトンタッチされ、何事も無かったかのようにゲームが進んでいく。

実写映画化 編集

オリジナルのリリースから20年を経た2005年、突然実写映画化が発表された。 映画パーソナリティ有村昆監督の短編自主制作映画、水野晴郎林家木久蔵林家ペー杉作J太郎などが主なキャストだが、ゲーム本編とは全くかけ離れた内容である。

  • 伊賀忍者の影が主人公なのにまったく関係ない真田幸村が主人公。しかもその伊賀忍者が敵役。
  • ゲーム版の物語は江戸時代末期なのに映画版はそれを無視して徳川家康が登場し、雪草妖四郎に替わって敵役のボスになっている。
  • 妖坊、霧雪之介が登場しない。

関連作 編集

タイトーのゲームミュージックに影の伝説が収録。
本作のシステムを踏襲している。

外部リンク 編集

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